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キャンバスはどのように絵画へ参加するのか
素材は受動的な容器ではなく、色彩と速度と記憶の一部だった
キャンバス、厚紙、地塗り、再利用された支持体は、パリ期の制作と年代判定に関わっていた。
素材は受動的な容器ではなく、色彩と速度と記憶の一部である
絵を見るとき、私たちはキャンバスを透明な背景のように扱いがちだ。重要なのは絵具とイメージだけに思える。しかしパリ時代の作品は、支持体が色彩の現れ方を左右し、ゴッホがどれほど速く制作できるかにも関わることを思い出させる。
キャンバスはまず、色彩の現れ方を決める
地塗り、織物が絵具を吸収する仕方、表面の粗さは、同じ色の一筆の明暗や輪郭を変える。ゴッホは下の層をいつも完全に覆ったわけではない。もとの色調が筆触の間から透け、画面全体の明るさの一部になることもあった。
これは、見る人が複雑な材料科学を身につけなければ理解できない細部ではない。簡単に言えば、絵は真っ白な紙から始まるのではない。覆うたびに、先行する仕事の痕跡も残されるのである。
古い絵は消えず、次の絵の下層になった
経済的な圧力は、ゴッホにキャンバスを節約させ、すでに描いた表面を何度も使わせた。古いイメージが覆われても、歴史から消えたわけではない。透視関係、輪郭、色彩の残りは、後の画面にもう一つの時間線を残すことがある。
だから本書で論じられるキャンバスの再利用は重要なのだ。それは「どの絵が先に描かれたか」という問いを、手紙や主題の判断から作品そのものの物質的な層へ進める。裏面に描かれた例は、とりわけ明快である。一枚のキャンバスが、異なる段階の仕事を同時に支えることがあるのだ。
速度は素材の意味を変える
パリの都市生活、絵具の供給、そしてテオとの往来によって、ゴッホは小さな作品をより速く完成できた。速度は粗雑さを意味しない。手を動かす前に、構図と色彩と筆触がある種の秩序をすでに形づくっていなければならないということだ。
したがって厚い筆触は、個人的な様式のしるしであるだけでなく、仕事の方法でもある。素早く広げ、下層を残し、隣り合う色彩を互いに押し進める。素材の条件と視覚的な判断が、同じ一つの動作のなかで起こっている。
マルメロ、レモン、そして一層の色の記憶
ノード43が指す作品は cat.126b の《マルメロ》、F602/JH1343 である。cat.128 の果物の組み合わせでも、cat.89 の柑橘果物のある皿でもない。番号の区別は細かなことに見えるが、一つの作品を具体的な素材と時間の関係へ戻す手がかりになる。
同じように、《テオのアパートからの眺め》は cat.95、F341/JH1242 に対応する。視野、キャンバス、都市の位置が互いを説明している。パリは抽象的な「色彩の転換」ではなく、具体的な表面、場所、制作行為から成る時期だった。
したがってキャンバスは絵画の背後にあるのではない。何が覆われ、何が残り、絵が時間のなかでどのように語り続けるかを決めることに参加している。