藁葺き屋根
北方の古い題材が、新しい場所で見られる。
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F88 ニューネンの古い塔 1884 -
F792 オーヴェルの家々 1890
絵
油彩二点。コルドヴィルの藁葺き屋根は、低い家々が肩を寄せ合い、屋根に苔が生えている。色はもうニューネンのあの暗さではない——コバルトブルー、エメラルドグリーン、紫と橙が織り合わさり、屋根は波のような筆触で描かれている。同じモチーフ、別の色彩系。北の形を、南で学んだ色で持ち帰る。生涯の最後の二ヶ月、彼は子ども時代をもう一度描き直した。
手紙
1890年6月、オーヴェールに到着して間もない頃。テオに書いた。「オーヴェールはとても美しい——とりわけ古い藁葺き屋根がたくさんあって、もうほとんど見かけなくなったものだ。」別の手紙では。「苔の生えた藁葺き屋根が、ツグミやクロウタドリの巣を思い起こさせる。」目の前の家を、子どもの頃の言葉で描いていた。「美しい」という語を彼が書けた最後の時期だった。
場所
オーヴェール=シュル=オワーズ、パリの北西30キロの村。ガシェ医師がここに住んでいた。セーヌの支流がゆるやかに流れ、両岸に麦畑、果樹園、古い家。ニューネンから八年、アルルから二年、7月27日まで二ヶ月足らず。
5 月 21 日ごろ、彼は Theo に、花をつけたエンドウと麦を前景にした古い藁葺き屋根の習作を描いたと伝えた。藁葺きの農家は、初期のオランダ時代にも繰り返し描いた題材だった。
比較は彼自身の言葉にある。南へ行ったことで、北をよりよく見られるようになった、と書いた。しかし同じ手紙で、オーヴェルの近代的な別荘も古い藁葺きの農家とほとんど同じほど美しい、と述べている。これは単純な郷愁の言明ではない。
オーヴェルで彼は再び古い屋根、農家、教会、麦畑を描いた。資料が支えるのは題材の回帰であり、過去と対話していたという感覚は、彼自身の言明ではなく私たちの読みである。
出来事の流れ
- 共感覚の物理精度 · Letter 877
到着して間もなく——「オーヴェルはとても美しい——とりわけ古い藁葺き屋根がたくさんあって、もうほとんど見かけなくなったものだ。」子ども時代の事物が、ふたたび目の前に現れる
- 共感覚の物理精度 · Letter 877
「苔の生えた藁葺き屋根が、ツグミやクロウタドリの巣を思い起こさせる。」温かいとも郷愁とも言わず、直に鳥の巣を比喩に持ち出した
- 色彩実験者 · Letter 879
《コルドヴィルの藁葺き屋根》を完成——もはやニューネンのあの暗さではない。コバルトブルー、エメラルドグリーン、紫と橙が織り合わさる。同じ茅屋を、五年を経たプロヴァンスの色彩でもう一度照らし直す
- 共感覚の物理精度 · Letter 879
《オーヴェルの家々》を続ける——同じ母題、三つの密度の藁葺き屋根。生涯の最後の二ヶ月、彼は子ども時代を描き直した
原文より
Auvers est bien beau — beaucoup de vieux chaumes entre autres, ce qui devient rare. オーヴェルはとても美しい——とりわけ、稀になってきた古い藁葺きが。
Des toits de chaume moussus qui me rappellent les nids de grives et de merles. 苔むした藁葺きの屋根——ツグミやクロウタドリの巣を思い起こさせる。
書簡出典
このページで参照したゴッホの書簡番号。Van Gogh Letters Project へリンクします。 vangoghletters.org