1883-07 · ハーグ · 脈絡の結び

ハーグのカーライルの瞬間

彼はカーライルを読み、『衣装哲学』を「美しく、誠実で、人間的だ」と言った。同じ年、自分の制作について書く手紙でも、「思想の結果は行動でなければならない」というカーライルの言葉を引いた。

  1. フィンセント・ファン・ゴッホ、『ジャガイモを掘る四人』、1883、ハーグ
    F1034 ジャガイモを掘る四人 1883

出来事の流れ

  1. 猛烈な読者 · Letter 294

    カーライルの「自分の仕事を見つけた者は幸いである」はまったくそのとおりだと書いた。民衆のために民衆の人物を描きたいと言う以上、世の動きは間接的にしか影響しない、描くこと自体が何より大事なのだ、と。

  2. 猛烈な読者 · Letter 325

    ラッパルトに、いまカーライルの『衣装哲学』を読んでいると書いた。あらゆる形式を、宗教ではあらゆる教義を「古着」とみなす本で、「美しく、誠実で、人間的だ」。カーライルは人を裸にするだけでなく皮まで剥ぐという評があるが、それは違う、カーライルは誠実だから肌着を皮膚とは呼ばないだけだ、と。

  3. 猛烈な読者 · Letter 356

    カーライルの言葉を引いた。思想の結果は感情ではなく行動でなければならない。「悲しみの崇拝」にも触れ、ドゥ・フルーやドーミエの作品にそれが見えると書いた。

  4. 猛烈な読者 · Letter 358

    画商テルステーフは自分にとってきっといつまでも「永遠の否」だろう、だがそれに対して、気骨ある人々の手本のなかに一つの「永遠の然り」が見いだせる、と書いた。同じ手紙で、ミレーのような人の本当の姿を思い描こうとすると、ルグロのエッチング《書斎のカーライル》がよく浮かぶとも書いている。

  5. 猛烈な読者 · Letter 359

    ラッパルトに、ディケンズとカーライルについてのテーヌの言葉「イギリス人の性格の根底には幸福の不在がある」は、正しいかどうかはともかく、非常に深い思索の証しだと書いた。闇を見つめ続け、他の人にはもう何も見えないところに何かを見いだすまで、と。

  6. 翻訳者 · Letter 363

    最近の素描の写真をテオに送り、手紙に《種まく人》《ジャガイモを掘る人々》《泥炭を掘る人々》と列挙した。

原文より

Blessed is he who has found his work zegt Carlyle en dat is gedecideerd waar.

自分の仕事を見つけた者は幸いである、とカーライルは言う。まったくそのとおりだ。

Letter 294
ik lees op ’t moment “Sartor resartus” – de philosophie van oude kleeren – van hem/ onder de “oude kleeren” rekent hij allerlei vormen en in zake van godsdienst alle dogma’s – mooi is het – en trouw – en humaan.

いま彼の『衣装哲学』——古着の哲学——を読んでいる。「古着」のなかに彼はあらゆる形式を、宗教についてはあらゆる教義を含めている。美しい——誠実だ——そして人間的だ。

Letter 325
Een echt Engelsch woord is dat van Carlyle/ “the result of an idea must not be a feeling but an action”

いかにもイギリス的な言葉はカーライルのこれだ。「思想の結果は感情ではなく、行動でなければならない」。

Letter 356
Tersteeg zal voor mij wel blijven denk ik “the everlasting no”

テルステーフは私にとって、おそらくいつまでも「永遠の否」であり続ける。

Letter 358
Toch geraakt hij daarmee (Taine) tot merkwaardig diepe gezegden. Zoo las ik een woord van hem – over Dickens en Carlyle/ “le fond du caractère anglais, c’est l’absence du bonheur.” Nu wil ik op de meerdere of mindere juistheid niet aandringen/ alleen zeggen dat zulke woorden bewijzen zijn van zeer diep nadenken/ kijken met de oogen in de duisternis tot men er nog wat in ziet waar een ander niets meer ziet.

テーヌはそこから驚くほど深い言葉にたどり着く。たとえばディケンズとカーライルについて、「イギリス人の性格の根底には幸福の不在がある」と言った。正確かどうかは問わない。ただ、そうした言葉は深い思索の証しだ。闇を見つめ、他の人にはもう何も見えないところに、なお何かを見いだすまで。

Letter 359

書簡出典

このページで参照したゴッホの書簡番号。Van Gogh Letters Project へリンクします。 vangoghletters.org